そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

海の日があってよかった。

 約一ヶ月ぶりの更新。お待ちの方々、おまっとさんでした。(c.愛川欽也)しかも、最近概念的なことが増えて、大丈夫なのか、生きているのか、どうしたんだ、病み?、など色々いわれていましたが、まあ今の時期は近年まれに見る充電期間ですね。ここからの瞬発力は、ここから。

トカラに集結する人々

痛いニュース(ノ∀`) : 「日食見たい。島民に迷惑はかけない」 高額ツアーに参加しない“自粛破り”の上陸者続出…鹿児島・トカラ列島 - ライブドアブログ


 吐噶喇で34万ってどうなんだろう……個人的には高すぎる気もするし、一方ではそんなもんかという気もする。ただ、個人的にはきな臭いものを少し感じていて、この皆既日食ツアーなのだが、主催がkntらしい。
http://www.knt.co.jp/eclipse/detail/tokara_tour/tokara_tour.html


 kntといえば、長崎県軍艦島こと端島のツアーも主催していて、これもツアー内容の割りには割高という話が聞こえてくる。
http://www.knt.co.jp/tts/gunkan/higaeri/tour02/tour.html
参考:軍艦島ツアーの申込が少ないらしい。 - とれいん工房の汽車旅12ヶ月
http://gunkan-jima.com/index.html
 やまさ海運という地元の海運業者が行っている軍艦島ツアーは4,300円。対して、kntが主催しているツアーは12,500円。これはどちらも「現地発、日帰り」のツアー。確かに、kntの方はガイドや高島での観光がつくのだけれど、それだけにしてはこの約3倍差はちょっと差がつきすぎという気がしないでもない。また、羽田からのツアーもあって、これが1泊2日、長崎観光もついて約6万円。長崎で6万円ツアーなど、ちょっと聞いたことがない。
国内ツアー詳細情報|阪急交通社
 九州一周しても、5万ポッキリ。


 これに触れる限り、今回の吐噶喇ツアーも割高なのではないだろうか、という気がやはりしてならない。

ちょっと吐噶喇行ってくるわ

 気になったので、普通に吐噶喇に行くとどれくらいかかるのか、というのを計算してみることにした。まあ、俺自身、吐噶喇は、一回行っておきたい場所の一つ。離島で、何もないので、小笠原と同じく同行者を求めているのだけれどね……



 吐噶喇への道のり。

 そもそも吐噶喇ってどこ?という声が上がるかと思うので、簡単に吐噶喇の説明を。
http://www.tokara.jp/profile/index.html


 んで、まあ鹿児島の南にあるこの島々へのアクセスなのだが、

十島村へのアクセスは、定期船フェリーとしまをご利用下さい。
※航空便等はありません。
※島間の交通については、定期便がありませんので高速船等をチャーターするしかございません。
――十島村経済課航路対策室

 ということなので、素直にフェリーとしまを使うことにしよう。


 まず、東京から鹿児島までの航空機代がANAの特割1を使って28,100円。旅割だと23,000円。
 フェリーとしまの鹿児島から中之島(吐噶喇最大の島)まで2等が12,020円。
 フェリーとしまの運行間隔図表がいまいち理解できないのだが、どうも島には最低4日間いることになるらしい。
 その滞在費が1日15kとしても、60k
 あとは、鹿児島空港から鹿児島港までのバス代が1,200円
 鹿児島で日程調整のため3泊したとして、東横インを使えば5,000円
【公式HP最安値】ビジネスホテルの東横イン鹿児島中央駅東口
 7日間の飯代が5k*7=35k


 おそらく、最低限かかる額はこれぐらいだろう。これをすべて足すと
28,100*2+12,020*2+60,000+1,200*2+5,000*3+35,000=192,640円
 ……思った以上に高いな。とはいえ、削れるところはいくらでもあるので、最終的にはもっと少ない額で算出されると思われる。*1

上海へ行こう

 そもそも、kntツアーは鹿児島、もしくは那覇発のツアーが組まれているため、単純にkntとの比較でいえば、50,000万浮いての19万の差となる。これに当たるのが、

  • 現地でのテントやらの設営費(島民70人しかいない上、働き盛りはさらに少数)
  • 現地でのゴハンやらなんやら(島には食堂ありません)
  • 現地での万が一の際の医療体制(小さな診療所しかありません)
  • 本土とのヘリ体制・臨時の医者や看護婦待機
  • 現地でのトイレやら(小さな古い公衆便所しかありません)
  • 現地での臨時でのシャワーブースなどの設置(上水道きびしいです)

だったりするわけだが、現実的に考えてこれに10万以上かかるのは、ちょっと取りすぎではないかという気がする。しかし、これらはすべて集団が動く故にこうなってしまうというのは、しかたないことなのかもしれないと思わなくもない。うーん……まあ少なくとも個人で行くよりかはずっと割高だが、状況が状況であることを踏まえると、こんなものになるのだろうか……いや、俺が何より心配しているのは、これで十島村にどれだけのフィーが入るのかということ。平たくいえば、kntがピンハネしていないだろうか、と疑っているのだ。


 そもそも論として、どうして十島村はkntに委託したのだろうか。十島村主催、もしくは鹿児島の旅行会社に委託すれば、もっと安くできたのではないか、と思わなくもない。そして、実際のところ天文ファンは上海に行き、吐噶喇に訪れる人が少ないのでは、という話もある。
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090623-OYT1T00512.htm
http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/eclipse/20090709-OYS8T00679.htm


 それみたことか、という感じもするが。まあ、それはそれ。とりあえず、もう少しうまいやり方はあったと思うのと、独占だと思ったら大間違いだということである。これを知れば、俺も上海へ飛ぶだろうし。


 まあ、すべてひっくるめて、22日の日食は部分食であれば全国で見られるので、10時ぐらいになったら、空を見上げましょう。何か暗くて怖いです。私は4年前にシリアで見て以来。楽しみにしておこう。

*1:追記:http://washiba2924.iza.ne.jp/blog/entry/1136865/によれば、民宿代も島での費用も、試算に比べかなり抑えられそうだ