そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

明日の実業団女子駅伝の展望

戦前予想

まあ、なんと言っても軸は東西横綱・・・三井海上と京セラであろう。
三井海上は予選を何とか1位で通過と言う、3連覇を狙うには危ない勝ち方ではあったがこれはひとえに大エース土佐と頼れるつなぎ役大山がいなかっただけのこと。王者には最も近い存在であることであるのは間違いない。大エース渋井に加え、高山、橋本、石山、大平、大山と15分台で走れる選手が揃っている。不安要素は土佐がいないことぐらいか。アンカー勝負以上なら勝てる。
雪辱を果たしたい昨年2位京セラだが、エース原の欠場に加え、さらに、成長著しい吉野も欠場でこちらはむしろ2位も危ないかもしれない。つなぎの区間には杉森、小川美に加えて先月の千葉駅伝でヌデレバ相手に区間賞を取ってみせた石井もおり、モチベーディヴは上々なのだが。優勝のためには3区の阿蘇品が終わった時点で2位に50秒は欲しい。

2強に続く3番手にはワコールを上げていたのであるがエース級鈴木、野田頭、とスピードのある風間、阪田と4人もいないのは痛い。福士加代子の復活は大きいのだが、その他の部分がどれだけ粘れるかと言うのが焦点になるかもしれない。期待はルーキーの西山と堀本か。アンカー松元が勝負に絡めると優勝も見えてくる。
面白いのは初の入賞を目指すホクレン。東日本大会でのアンカーまでの逃げ切りは見事と言うほかない。今回も1区フィレス2区根城3区赤羽のオーダーは変わりなし。フィレスの疲れも問題ないという。ただ、東日本のとき並にフィレスを後続が放っておかないだろうから前回よりは速く捕まるかもしれない。3区までトップであれはその後も粘っての勝負ができると思うが。ちなみに個人的に根城早織という選手には割と思い入れがある。なんと言っても思い出深いのは都大路での2区2年連続の区間47位と言う記録で福士、野田頭の活躍で1区→2区のタスキリレー後すごい勢いで遅れていく彼女の姿を見て気の毒にすら思った。よくここまでひたむきに走る続けてきたなあと思うのである。
資生堂も藤永を欠くが、1区の平田の走り次第で、3区佐藤にうまく繋ぐとタイム以上の走りが期待できる。佐藤と5区の加納はいづれも好調らしい。アンカーにチームの柱、弘山が回ったので精神的には明るいであろう。2強に勝負できるチームになっている。
天満屋は大エース坂本が欠場。3区に山岸5区に北山が回った。全体的に小粒な選手が集まったなという感は否めない。堅実につないで5位以内というのが一つの目標ではないかと思う。
台所事情が厳しいのはパナソニックも同様。キャプテンの川村が欠場、杉原が5区に回った。3区ワンジクのスピードは折り紙つきであるから、3区までにトップに立てば5区の杉原で勝負ができる。
第一生命はどうかなと思っていたが斎藤と羽鳥を欠いている。垣見がどれだけよく走れるかで後続の勢いや気合も変わってくるだろう。

優勝の可能性や話題性のあるチームは大体このあたりだろうか。
ついで、区間賞争い。
1区の中心はなんといってもフィレス(ホクレン)。スピード十分、東日本大会国際千葉駅伝と連続で1区区間賞取っていると言う勢いは本物。独走態勢すら築けるかもしれない。それに食らいつけるかというところが
高山(三井海上)小川美(京セラ)垣見(第一生命)上野(積水)宗(旭化成)
このあたり。ただ、フィレスとの力差は否めず、本当に勝負ができるのは小川と宗あたりであろう。
2区。ここの争いは杉森(京セラ)が中心になるかな。ヘルシンキの代表。スタミナも去年のこの大会で大丈夫と言うことは証明済み。順当に行けば区間賞。2番手に
橋本(三井海上)尾崎(資生堂)湯田(ワコール)根城(ホクレン)
あたりまで。いづれも展開向けばと言うところである。この中だと根城に勢いがある分、一歩抜け出すかもしれない。
エースの集う3区。それだけに実力伯仲で誰が勝ってもおかしくない。その中で特に力があるのは
渋井(三井海上)阿蘇品(京セラ)ワンジク(パナソニック)ワンジル(日立)小崎(ノーリツ)ワンガリ(デンソー)ワンボイ(ユタカ技研)
あたりか。でも、これは機械的にタイムと実績を比較しただけの順位付け。実際はほとんどの選手に可能性があるといってよい。それだけに1,2区の流れで区間賞争いはある程度決まってしまうのではないかと思う。
後半に繋ぐ4区。ここはスピードランナーが揃った。その中で1歩抜け出した感があるのは石山(三井海上)。実績・駅伝経験と言う面から言うと1番手では無いかなと思う。そのほかは、正直横一線。と言うか、無名の選手が多いので3年前の吉野(京セラ)のような意外な爆走ランナーが現れてもおかしくない。
最長5区。ここの中心は当然のことながら福士(ワコール)。ただ1人のワールド級。文句なしであろう。ただ、福士の調子が余りよくなかった場合、他の選手にも大いに可能性がでてくる。
大平(三井海上)小川清(京セラ)加納(資生堂)杉原(パナソニック)大越(ダイハツ)五十嵐(日立)長尾(積水)宮内洋(沖電気)西尾(九電工)大島(しまむら)
などなど、そうそうたる顔ぶれ。この中からだと大越と大島のスピードは一歩抜きでたものかもしれない。
アンカー6区。中心は弘山(資生堂)だが大山(三井海上)や石井(京セラ)あたりは互角に絡んできそう。ここは1位でたすきを受けたチームが強そう。そのほかだと安藤(第一生命)はかなり期待できるほうである。


最後に順位予想で。
総合:◎三井海上 ○京セラ ▲ワコール △資生堂・第一生命 注ホクレン
1区 :◎フィレス(ホクレン) ○小川(京セラ) ▲宗(旭化成) △垣見(第一生命) 注上野(積水)
2区 :◎杉森(京セラ) ○根城(ホクレン) ▲橋本(三井海上) △湯田(ワコール) 注尾崎(資生堂)
3区 :◎ワンガリ(デンソー) ○小崎(ノーリツ) ▲渋井(三井海上) △阿蘇品(京セラ) 注ワンジク(パナソニック)
4区 :◎石山(三井海上) ○吉田(資生堂) ▲坂田(京セラ) △牧島(アコム)
5区 :◎福士(ワコール) ○加納(資生堂) ▲大島(しまむら) △西尾(九電工) 注小幡(アコム)
6区 :◎弘山(資生堂) ○安藤(第一生命) ▲大山(三井海上) △石井(京セラ) 注松元(ワコール)