そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

もてないとは、まさしく俺だが。

おそらく人を愛することに無頓着なんだろう。俺は。興味がないとかそんな感じなのかもしれない。しかし、それに踏み切れるだけの人を見つけようとしていないのもまた事実である。


ありていに言ってしまえば、俺はまだ童貞である。色々な理由が考えられようが、この本を読んで感じたことは、そのせいなのは恐れと潔癖ではないかと想う。


まず、恐れ。それはなんといっても自己が犯されるという不安そのものがあるから。俺は異常なほどのナルシストであるからして、自己が自己でないものと触れるのを極端に恐れているのだ。もし、外界から自分を攻撃するものが入ってきたらどうしようか?と。そして、1度きりであるその体験自体に恐れをなしているのかもしれないし、さらにいうなら一つの戻ることの出来ないゲートをくぐること自体を怖がっているのかもしれない。戻れないことへの恐れである。


潔癖というのは俺が恋愛に関して恐ろしいまでの潔癖であるということである。完全主義であるからして、俺の琴線に触れる人としか付き合いを始めたいと思わないし、付き合いをしている人としか、肌を合せたいとは思わない。それも一つの原因である。そのくせ、琴線に触れるような人は理想が高すぎるためかめったといない。翻って考えてみると、過去に私が好意を抱いた女性は数多いるが、完全に心を動かしたのはおそらく1人だけであろう。そして、その1人はもう昔の話であるから、今に近い人でそのような人は残念ながらいない。俺は恋愛弱者であるが、他者との向き合いでさえ恐れているのかもしれない。なお、『据え膳食わぬは男の恥』などという慣用句もあるが、俺にとっては恥しか選ばないんだろうなあ。たとえどんなものであったとしても。


まだ1周しただけなので正直よく分からないのだが、何かしか、分かることを祈る。ただ、はっきりと俺はもてないんだろうということが分かったのは、収穫だったと想う。