そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

就職活動、終了です。(その三)

 また、前回の更新からえらく時間が空いてしまったわけであるが、こちらの方は気が向いたときに、空いた時間に、少しでも多くのことを書き連ねるようにしたい。そろそろ、修士論文も書き上げる段階に入らねばならないし*1、その他にも色々と文章を書く事がこれから増える。そのリハビリ的意味も込めて、長文を書く事に慣れ親しんでおかねばならない。というわけで、できるだけ多くの時間を、ここやSSに書き留めておきたいところである。


 さて、4月下旬に早々と一般就職の道を諦めてしまった私であるが、先にも書いたとおり、第一志望としては公務員、特に県庁への就職を目指していた。そもそものきっかけは、学科試験があるという点にあった。というのも、これまで中学、大学と2回の大きな受験と、それに付随する模擬試験を合わせると、私が試験を受けてきた回数は、相対的に見て多く、またその対策に費やしてきた時間も、一般的に見てかなり多いほうではないか、という自負があった。加えて、学部時の就職活動では、相当多くの会社へのエントリーと筆記試験をこなしてきたにもかかわらず、試験で落とされた会社はわずか2社であった。*2そして、中学受験の時に利用した算数の基礎や、クイズ番組で培った社会系問題の扱いに特に自信があり、これらのことから、公務員試験対策のスタートラインは他の人に比べ、かなり前に立っているという自覚があった。


 もちろん、試験がよく出来るだけでは、とても合格することなどできない。面接や適性が重視される点は、全く民間と変わらない。しかし、試験のおかげで、自分が優位に立つことが出来るのも、また事実だった。こうして、公務員を目指すことを決めたのだが、とはいいつつも、法律や経済分野はほとんど知識がなかったのも事実である。そこで、私は年明け1月に、通信講座を始めることにした。……はっきり言うと、始めるのが人に比べかなり遅い。早い人では一年以上前から対策を始めだすし、遅い人でもせめて11月ぐらいには手をつけていないと、間に合わないというのが巷の評判だった。しかし、私は一般就職への未練もあったのと、12月〜1月の間に研究テーマを大きく変えてしまったこともあって、公務員試験対策をどのような形で行うか、真剣に検討できなかった。それに着手できたのが1月半ばで、そして、1月の終わりに、ようやく対策の比較検討が出来るようになった。


 試験対策の方法は大きく3つのやり方があると考える。一つめは参考書を買ってきて、その解説によって学習を進めていく完全独学タイプである。このやり方はとにかく安上がりなのと、自分の時間をとって学習に当てることが出来る。反面、誰もスケジュールの管理をしてくれないために、サボりだすと詰む。あと、学習分野が全く理解出来ない場合、理解に大幅に時間がかかるか、場合によってはわからないままにせざるを得ないというリスクも、あとの2つのやり方よりも大きい。二つめの方法は、通信講座を利用する方法である。このやり方は、スケジュール管理が独学に比べ、決められているという点において管理しやすく、また学習分野の理解も進みやすい、さらに自宅で学習するタイプでは、自分の時間をとって学習に当てることが出来る点は変わらないし、通学して通信を受けるタイプでは、通学することでまわりに同じ受験生がいることで、士気も高まりやすい。反面、独学タイプに比べれば、かかる料金は大幅に上がる。自宅学習タイプでは、スケジュール管理が独学と同じようになる、通学タイプでは、受講時間が限られる、というリスクがある。三つめの方法は、予備校に通って講義を受ける方法である。あるいはこの方法と、先ほど上げた通学タイプの通信講座がセットになっていることも多い。この方法では、スケジュール管理に悩む必要はないし、講義で分からない部分はすぐさま(というわけにはいかない場合も多いのだが……)質問して、疑問を解消することが出来る。そして、たいていの予備校では、設備も使い放題になって、例えば自習室や面接相談が利用できたり、模擬試験が無料で受けられたりする。反面、時間は拘束されるし、三方法の中では、一番かかる金額が高いといえよう。


 長々と、対策方法について書き留めておいたが、私は結果的に通信講座の自宅学習タイプを選ぶことにした。まず、通学には時間と金がかかる。現在住んでいるところから最近の予備校を探すと、通学には30分以上かかるところしかなく、その分通学代もかかるし、拘束時間も増える。さらに、1月の終わりにスタートでは、正規の授業はほとんど終わりに近づいているらしく、予備校に通っても、結局授業の録画を見て学習せざるを得ない、ということが多くなるということがわかった。これでは、すべて通信にしてもそれほど変わりがないということになる。一方ですべて独学でやるには、さすがに厳しいと判断した。そもそも、何から手をつけていいかわからなかったし、どう理解すればいいか、というテクニカルなことも必要だった。とはいえ、出来る限りスリムにやろうという意識はあった。具体的に言うと、教養試験に関しては、これまでの積み重ね+参考書での問題演習で十分対応出来ると考えていたので、専門試験対策を中心に考えていこうと、既に考えていた。そういった意味でも、通信講座の自宅学習タイプは、可能であれば専門試験のみのコースを選択する、それができなくとも、教養試験は飛ばしていくという方法が取れると判断した。もっとも、スケジュール管理がうまく出来るか、やモチベーションが保てるかという部分には不安があった。また、一人で学習していては面接対策ができない、という大きな問題があった。

今振り返ってみると、スケジュール管理はやや破綻してしまったところがあったし、それはモチベーションが続かなかったからといえなくもない。しかし、面接対策に関しては、あとで書くことになろうが、結論からいえば、あまり気にすることはなかったのである。


 これらのこと*3を考えながら、私は1月末に横浜の予備校・通信講座の事務所を4件ほど回った。料金・スケジュール・内容などを考えた結果、私はH社の通信講座を受けることにした。その理由の一部は先ほども上げたが、ここで箇条書きしておくと

  • テキストが細かく書かれていた
  • 専門試験対策が他社に比べ一番丁寧に為されていた
  • 試験科目と試験対策講座のマッチが一番だった
  • DVDによる講義で、講義をいつでも見ることができた*4


 料金は22万ほど。これを9回払いの月賦ローンで返済することになった。テキストが届けられたのはそれから4日後のことで、そのスピーディーさもありがたかった。こうして、公務員試験対策も本格的に始めることとなったのである。

*1:もっとも、まだ問題意識もまとめきれていないわけだが

*2:その2社に関しても、ESと筆記試験の両方で評価を下す方式だったので、純粋にテストだけで落とされた企業は0である。これは、出身大学のせいかもしれないが、同じゼミの学生でも筆記で落ちる人は落ちていたので、100%大学パワーというわけでもないと考えられる

*3:3つの方法のリスクヘッジ

*4:特にこれが大きかった