そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

就職活動、終了です。(その八)

 5月某日。私は京都大学へ向かった。無論、試験を受けるためである。勝手知ったるかのように裏から入り、そしてどの教室で受ければいいのかと迷い、結局正面へ回るというミスをやってしまったのだが、それにしても、なんと受験者の多いことかと思った。案じたとおり、7000人弱の1/3(試験は阪大・神大でもやっていた)=2300人が会場に来ているのだから、当然といえば当然だが、私はまさかこんなにたくさんの受験者がいるとは思っていなかったので、本当にびっくりしてしまった。
 面食らいながらも教室へ向かう。さすがに全員真剣で、スーツを着てきている者も3割程度いた。パッと見の印象だが、新卒じゃなさそうな顔の人も結構いて、1:1ぐらいの割合て混じっていたように思う。


 試験は10時からだったが、9時半の時点で問題が配られ、9時40分ぐらいにはもう説明も終わってしまった。実はここからの20分が試験の中で最もつらい時間だった。シーンと静かな教室に、ピーンと張り詰めた空気。否応なしに高まる緊張感が、実に苦痛だった。もちろん、なにか変な行動をすれば不正行為とみなされるし、かといってぼーっとするにはシチュエーションが悪すぎる。早くこの時間が終わればいいのにとただひたすら耐える20分。ようやくチャイムがなって試験が始まっても、頭が固まっていて全く試験に入っていけなかった。


 2分ほどして、ようやくスタートさせた。まずは得意分野の算数からスタート。

試験のテクニックの1つとして、一番得意な分野から始めたり、一番時間のかからない分野から始めたり、逆に苦手な分野、時間のかかる分野から始めるという作戦は、ぜひおすすめする。勢いをつけるために得意分野をやるもよし、時間をかけてゆっくり考えたいから苦手な分野から始めるもよし、とにかく自分のテストの型を作って、それにテストを合わせる形で解いていくと、自分なりに落ち着けるものだ。

 苦手な英語以外は2回見なおしして、憲法の1〜2問以外は全く不安がなかったから、まあ大丈夫だろうと思いながら、残り15分。ぶっつけだったが、なかなかいい練習になった。


 帰宅して早速試験対策の続き。何とか5月中に憲法民法は固め終わり、経済学は得意分野と自負できるぐらいの力は身につけた。

こんなのんびりした対策が許されるのも、国II(国家一般職)や県庁の試験が遅いからである。国I(国家総合職)や都庁ははるか前に終わっており、こんなペースじゃ絶対間に合わない。

 残る行政法と各種学論であるが、結論から先に言うと、行政法こそ何とかなったものの、各種学論は経営学こそまともになったが、政治学行政学は結局終わらなかった。間に合わなかった。


 6月もこんな調子で、ただ、何とか教養試験で逃げて専門試験で互角というレベルまでは高めていけた。