そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

大久野島でうさぎに噛まれたので報告。

大久野島でうさぎに噛まれたので報告。

概要

1歳7ヶ月の娘が餌付け中、うさぎに噛まれ、最終的に人差し指を4針縫う中怪我を負ってしまった。本報告は状況、処置、原因を記録し、今後の対策を記すものである。

状況

15:30の旅客船で妻、娘(1歳7ヶ月)とともに来島。休暇村送迎バスに乗り、15:40ごろ休暇村到着。チェックイン、荷物を部屋においた後、うさぎの餌として忠海港で購入したペレット、自宅から持ち込んだチモシーを持って休暇村から外出。
休暇村前の庭でうさぎにチモシー、ペレットの餌付けを行う。はじめは私と妻が餌を上げて娘を遊ばせていたが、娘も餌付けをやりたがったので、チモシーを渡し、餌付けをさせた。自宅ではモルモットを飼っており、また、以前動物園等で餌付けの経験はあったため、問題なく行っていた。
島を散歩することにし、散歩しながらうさぎに出会ったら餌付けを繰り返していた。そのうち、娘は少し離れた位置で餌付けを行なうようになったが、特に追いかけることなく、見るだけにとどめていた。
16:20頃、突然娘が泣き叫んでいたので、振り向くと血のようなものが見えたため、すぐに駆け寄ったところ、右手示指の第一関節より手前部分に咬傷があり、指から鮮血が滴っていた。

処置

すぐに持っていたティッシュで直接に圧迫止血を開始、抱きかかえて休暇村へ戻った。歩きだしてすぐの事故であったため200mほどしか離れておらず、3分ほどで戻った。止血を続けながらスタッフに事象の報告をしたところ、応急処置のセットとしてガーゼ、包帯、消毒液をいただき、止血をガーゼで続ける。近隣の医療機関を紹介してもらうが、いずれも専門の病院はないとのこと。赤十字病院に電話し、応急処置の方法を確認。感染症リスクを防ぐため、流水による洗浄、消毒を指示されるが、受傷直後は出血が止まらず実施せず。30分ほど経過し出血が収まってきたため、洗浄、消毒を行ったのち、再び止血開始。近隣の小児科にも連絡するが、縫合処置はできないとのこと。受傷から1時間経過し、止血を続けて出血が収まったこと、発熱発疹痙攣等はなく急性の感染は無いと判断できること、島を離れると戻りの便が無いこと、娘の様子が落ち着いてきたことなどを検討し、当日はそのまま島内に留まり、翌日朝に受診とした。

原因

・娘の経験・能力への過信
 自宅や動物園での餌付け経験、及び島内でも始めは上手に餌を上げていたことから、つい大丈夫だと思ってしまった。
・娘を1人にしたこと
 大人が側についていれば、うさぎも激しく餌にありつこうとしなかった可能性がある。また、万一噛まれたとしても、すぐに追い払うことができた。
・うさぎが野生であることの失念、油断
 島内のうさぎは人と人から餌をもらうことになれており、動物園の延長線のようなものだと考えてしまっていた。

対策

・動物と接する時のルール作り
 動物、特に野生(に近い)状態の動物や、飼育員のいない環境下での動物とのふれあいは、常に危険が起こる可能性を考え、接し方について段階を踏まえたルールを予め決めておくことにする。
 

  1. 大人に抱っこされた状態で、見るだけ。
  2. 大人と手をつないだ状態で、見るだけ。
  3. 大人に抱っこされた状態で、餌を上げる。
  4. 大人と手をつないだ状態で、餌を上げる。
  5. 大人がそばにいる状態で、見るだけ。
  6. 大人と離れた状態で、見るだけ。
  7. 大人がそばにいる状態で、餌を上げる。
  8. 大人と離れた状態で、餌を上げる。

 以上の8段階に分けた。概ね下になるほど危険度が増すことになるが、本人の年齢、触れ合う動物の大きさ、爪や牙の有無、餌の種類等によって、どの段階を認めるかどうかを、必ず触れ合う前に決めることとする。


 また、可能ならば防護具として、手袋などの着用も考慮する。例として、町田リス園ではうさぎを膝の上に乗せる際、必ず雑巾のように分厚い布を膝の上に乗せ、爪に引っかかれるリスクを軽減している。少しでも肌の露出を減らし、万が一の際に感染症リスクを低減される方策を行うこととする。

経過

 翌日、形成外科処置も可能な皮膚科外来を受診したところ、傷は深いとのことで、すぐに局所麻酔の上、4針縫うこととなった。また、感染症リスクは避けられないことから、抗生剤が投与された。週明け月曜日に自宅近くの皮膚科へ改めて受診し、抗生剤と患部への外用薬を処方される。食事は特に制限なし。入浴は流水によるものは処置後当日から問題なし。湯船に浸かるのは月曜日からとなった。ただし、湯船に患部が浸からないよう注意することとなった。