そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

極めて快適な引っ越し

引っ越したい

4月に仕事の都合で東京に行くことになった。まあ、東京住み自体は2回目で勝手はわかっていたし、住むところも前と同じく調布にして、土地勘もある土地で何ら困ったことのない生活を始めようと思っていた。ところが、住んでみて2ヶ月、どうもうまくない。理由は大きく3つあって、1つは単身赴任としたこと。前回は奥さんと2人で生活(しかも新婚生活だぞワハハ)していたから、通勤距離もさほど気にならなかったし、むしろ少しだけ都心から離れた土地で、2人で充実した生活を送れていた。しかし、今回は単身だから、逆に通勤距離が苦痛になった。端的に言えばなんでわざわざ調布に帰らねばならんのだと思ったのである。次に家賃が5倍になったこと。実は前の住まいと全く同じ社宅に住むことにしたのだが、この間に社宅がリフォームしていて、ボロくてクソ安い団地からきれいで高いマンションへと生まれ変わってしまっていたのである。前の家賃が圧倒的に安く、今の家賃は周りに比べて同じぐらいになってしまっただけなのだが、それでも何らメリットが無くなってしまった。もちろん、築浅できれいなことはきれいなのだが、平日はもちろん、休日も出かけることが多いので、きれいな家である必要があまりないのである。


そして何より嫌だったのはキッチンがミニキッチンだったことである。私の生活スタイルは日曜日に1週間分の弁当のおかずと晩飯をまとめて作る。つまり、週に1回だが一般家庭レベルの炊事をするのだが、これがミニキッチンでは何しろ都合が悪かった。4〜5品のメニューを次々作る、すると置き場も流しもすぐにいっぱいになる。洗いながらの作業になるが、狭いのでやれ洗剤が飛んだり、やれ油がはねてきたり、これがしょっちゅうだ。できたものはそこかしこに置いて、炊飯器は居間で、などとやっているととても効率が悪かったのである。
そんなこんなで考えれば考えるほど、(別にこの家で暮らす必要なくないか)と思うようになり、引っ越して1ヶ月後ぐらいには早くも次の引越し先を検討していた。そして考えるうちに、もっと都心に近い街に住もうと思うようになった。いや、最初は調布で引越し先を考えていたのだが、思った以上に周りの物件も安くないのと、都心に近づいたところでそう高くもならないので、思い切って23区に出てやろうと思ったのである。
しかし、自己都合解約は2ヶ月前までに申し出となっているから、引っ越せるのは早くて2ヶ月後だった。(こういうところも嫌だったのだ。)とはいえ、解約が遅れても引っ越せるのがより遅くなるだけだから、まずは解約を申し出て、あとのことはそれからでも十分間に合うのではないか。そうだ。ならば思い立ったが吉日で、6月には私は今の家の解約を申し出ていた。

準備は1ヶ月以上前から

引っ越すと決めた以上、新しい住居の確保が必要となる。案じたとおり最初は調布で探していたのだけれど、今の家賃とさほど変わらないことから、さらに都心を検討することにした。住むなら始発駅、そしてなるべく乗り継ぎの少ない駅、引っ越しの便を考えて東京の西側、さらに最寄りターミナルは新宿でと考えると、自ずと場所は絞れてきた。(余談だが、ターミナルとしては新宿が一番マシだと思っている。大学が小田急沿いだったのでまだ馴染みのある土地だし、池袋ほどボッタクリが少なく、渋谷ほどガキはいない。割と悪くない街なのだ。)
ターゲットを丸ノ内線京王線の始発電車の出る駅に絞って、その周辺の不動産屋を何軒か回った。土日2日間を使って、さらにその前からメールでのやり取りを行うなど、これはこれで一本エントリが書けるレベルの話なのだけれど、その話はまたどこかで書くとして結果だけを報告すると、方南町にギリギリ残っていたような物件があり、ここに潜り込むことにした。家賃が調布より2万円以上ダウン、それでいて不便になったところはユニットバスぐらい。非常に勝手が良かった。西向きの家で暑いのだけが気がかりだが、エアコンもついているし問題はない。何よりこの利便性でこの家賃はありがたい。


引越し先が無事決まり、引っ越しの方法を検討した。ここも結論だけ書くと、冷蔵庫を家財宅急便に託し、あとは荷詰め、運搬を自力でレンタカーを借りてやることにした。そもそも大きな家財は冷蔵庫ぐらいしかなかった。洗濯機は持ってないし、ベッドとエアコンは備え付けだ。厳しかったらダンボールの類は普通宅急便で送れば良い。冷蔵庫の運搬料7000円とレンタカー3000円、これで輸送手段も確保した。

念入りなイメトレ

社会人の引っ越しは慌ただしい。ましてや単身の自力引っ越しだから、頼れるのは自分だけだ。おまけに土曜日に解約と入居をまとめてしまって、家財宅急便の搬出とレンタカーの借受・返却、新居の用事で当日は分刻みの行動が必要になる。何時に何をするか、どう動かすか念入りなイメトレを行った。
1週間前から荷造りを開始。スーツケース、アタックザック、ダンボールにガンガン詰める。これらは全部4月の引っ越しのときも活用した奴らだ。
引越の手引き的なものも大いに参考にした。前日できる限り荷詰め。冷蔵庫のスイッチ切。当日に詰めるものは最低限、できれば掃除だけで済むようにした。
家財宅急便の時間次第で午前の動きが大きく変わるところだったが、空気を読んで10時前に冷蔵庫の運び出しが完了。ありがたい。簡単な掃除まで含めて午前中で無事終了することができた。あとはカーを借りてきて詰め込むだけである。お昼は自宅とレンタカー店の間にあるなか卯とした。そのままニッサンレンタカーへ行きマーチ借り受ける。特にMARCHにした理由はない。軽自動車と同価格帯で一番マシそうだったからだ。実際乗ってみると意外に小さい。困ったことはとにかく発進加速が強い。愛車ベルランゴはディーゼル車で、体感もディーゼルカーの加速度であるのに対して、MARCHは阪神ジェットカーもかくもはやという加速度だ。怖い。というかこんな加速度だから事故が起こるんだよクソめ。と思いながら車を駆って戻る。案じたとおりMARCHは小さかったのだけれど、助手席までいっぱいいっぱい使って何とか詰め終える。駐禁スペースだったのでダッシュで荷物出しと詰め。ゴミを投棄したら管理人いたので、そのまま現状確認。見た目、結構汚れていたり、ピックアップ忘れしていたものがあったが、特に問題なし。ゴミは置いていって良いといわれ、おいこのタイミングで使えること言われてもと思ったが、まあしゃーない。


レンタカーも無事レッカーなく。そのまま新居へGoだ。もうこんなクソ住居とはおさらばだ!
と、運転しながらこの先の作戦を考える。新居徒歩1分にコインパーキングがあり、そこに車は置いておくとして、不動産屋からの鍵の受け取りと荷物の搬出どうする、不動産屋の前を通り過ぎて車を停めることになるから行きつ戻りつになるなと思ったが、有効打はなく、そのまま案じたコインパーキングにつっこむ。しかし、止めて歩いて10分。やっぱりコインパーキング止める前に鍵もらうべきだったか。鍵を拾ってすぐさまキックターン。
ここも急ぐ必要があったのが、今度は新居に直接運ぶように発注した新しいマットレスが届くのだ。ここらをうまく受け取らなければならない。さらにガスの開栓。頼む時間通り。戻ってきたところ、まだマットレスは届いてないっぽい良かった。
荷物を新居に上げ下げしているとヤマトに遭遇。クール宅配便のトラックだったがもしやと思い声をかけてみるとビンゴ。しかし受け取ったのは一緒に頼んだシーツだけだった。配達員に聞いても荷物はこれだけとのこと。もしや別便?新居は3階でもちろん徒歩。さすがに荷物持っての階段上下移動は厳しい。が、スーツケース以外は何とかなった。残る布団入りのスーツケースだが、これはさすがには死にかけた。階段が狭いのでうまく力も入らない。落としたら一巻の終わりだ、というプレッシャーの中何とか上げに成功。
しかし終わってみればレンタカー返却までは十分な時間だった。この間にガスの開栓も到着。
そして完璧な時間にマットレスも到着。こちらは佐川で届き、大物と小物で分けているのだろうか。またえらくコンパクトな圧縮されたスタイルで届く。


余裕を持って18時にレンタカーの返却に向かう。調布市内でガスを補充して返却してくれと言われたので、仙川で反対車線のGSに入った。行きに捕捉したセルフエネオスがそこしかなかったのだ。しかし、つつじヶ丘まで行くと順方向にセルフエネオスあったやんとわざわざ行く必要なかったな反対車線。無事にレンタカーも返却し、今日の予定はすべて終了!すべて予定通りうまく行ったことに喝采をあげ、いしいで祝杯とした。

残務処理

翌日曜日、前居に置いたままにして自転車を回収しに向かう。自転車は一緒に運ぶのは不可能だろうと、もともと翌日に回収して乗ってくる予定をしていたのだ。冷蔵庫が9時から12時の間に来るので、まだ涼しい早朝のうちに自転車を回収できればと思ったけど、起きたら7時で間に合わず。大人しく冷蔵庫を待つことにした。すると10時に冷蔵庫着。本当に完璧だ。受け取って自転車の回収へ向かうため歩いて代田橋駅へ向かう。定期の有効活用。雨だと目も当てられないが、きちんと快晴だった。調布から前居までの道はもう今度こそ歩くことはないのだろうなと思いつつ、別に何の感慨もなかったぜ!調布駅近くの大勝軒のラーメン餃子ライスをガッツリと食し、調布よさらば。
昨日同様甲州街道を走っていったが、桜上水からは斜めに突っ切る感じで永福町を抜けて方南町へ向かう。ここも家探しで歩いたルートだ。13時に無事新居到着。これにて引っ越し完了。


総じてイメトレの通り、完璧な引っ越しだったので嬉しい。