そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

厚木に安い飯が集結

 というわけで、今日はいつもの淡々とした感じよりかは、少しずれたはっちゃけた感じで、厚木で行われているB-1グランプリのレポートをしたいと思います。


 えと、B-1グランプリを知らない方って……いませんよね。知らない人は手を上げてー!俺は怒らないから。まあね、そんな方へはggrksという言葉をね、かけてあげたいと思うのですが、今日は特別に、B-1グランプリについて説明しておきましょう。

 B級ご当地グルメとは、安くて旨くて地元の人に愛されている地域の名物料理や郷土料理のことを言います。その「B級」の日本一を決めようというのがB-1グランプリです。


 全国にはB級ご当地グルメまちおこしをしようと活動している団体が数多くあり、その団体・グループが手を組み、お互いの活動を盛り上げていこうという趣旨で「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称:愛Bリーグ)」を結成しています。
 B-1グランプリは、この愛Bリーグと地元実行委員会の主催により毎年開催されており、厚木大会が5回目の開催となります。


 B-1グランプリでは、来場者された皆様にご当地グルメの食べ比べ(有料)していただき、お気に入りのご当地グルメに、使用済みの箸を投票してもらいます。最終日の集計で最も多くの箸(重量)を獲得したご当地グルメがその年のグランプリとなり、金の箸トロフィーが授与されます。つまり、あなたの清き一票(一膳)が今年のグランプリを決定します。
http://b-1gp.jp/

 というわけで、後輩3人を駆りだし、厚木まで行ってきました。なお、今回は「ひとりで勝手にB-1グランプリ」ということで、食べたものに関して、私の好み100%で点数を付けてみようと思います。項目は「手際・うまさ・インパクト・景品・街のPR」 まず、B級には、すぐに出来てすぐに食べられる「ファスト・フード」的な感覚が求められるでしょう。そこで「手際」。列の進むスピードはお客を多く取り込めるかどうかにもつながるわけですし。「うまさ」はそのまま。「インパクト」は、珍しいとか、目を引くとか、そういった観光資源的な効果があるかどうか。「景品」は食べ物以外にもパンフレット等の物を作って、宣伝効果をさらに高めているか。そして、「街のPR」はその街の良さをPRしているか。どのB級グルメも目標の一つとして、それを観光資源にして、街に観光客を呼び、経済への波及効果を期待するということがあるでしょうし。


 9:30に会場に着いて、まず並んだのは……金券ショップ。ええ、高校の学園祭の模擬店じゃないですが、基本的に金券のみが利用できます。*1恐らく、回転速度の効率化と、入場整理、衛生管理などを行っているわけでしょうな。なお金券一枚は100円で、1,000円単位で買うことが出来るようです。残念ながら、余っても返金はできません。ただ、市内のローソンやミロード各店舗などでも9月中なら使えるようなので、帰りに使う手立てには困りません。(……のはずですが、使える店舗の表示が小さく、その店舗で使えるかどうか、分かりにくいことが多いです。これはB-1グランプリのHP、このチラシを掲示している厚木市内の店舗でお買物が出来ます。の中で紹介されているので、事前に調べておくのが良いでしょう。というか、このアナウンスはもっと周知徹底してもらいたかったです……パンフレット等で)


 さて、私含めて4人は、まず自分の食べたいものを目指して解散。私はこの前の江の川の旅で一瞬ながら通り過ぎた府中市から出店の「府中焼き」の待機列へと参戦。他の周りと比べて若干列が短いように見えた……?ので。9:56に若干前倒ししてスタート。「府中焼き」はものの10分ほどで買え、集合場所へ行くと、既に一人が「奥美濃カレーひっちゃく棒」とともに帰還。残り二人も15分ほどで帰ってくる。手近な陰を探し、第一ターン。


No.1:府中焼き(広島県府中市http://www.fuchucci.or.jp/okonomi/
http://b-1gp.jp/info/blogimage/hon_menu_39.jpg
http://b-1gp.jp/info/2010/07/hon-menu-39.htmlより引用。


 私が最初に並んだのがこちら。府中といえば……競馬?いや、それは東京の府中市だから……日本にはもうひとつ府中市があって、それが広島の府中市。中央東部に位置し、家具の街として有名ですが、この地には、ご当地お好み焼きがあって、その名も「府中焼き」。

牛や豚ミンチを使い、その脂で外側のソバがカラッと焼き上がり、もやしは入れず、キャベツとミンチの旨みが一体となり、中側はフワッと焼き上がったお好み焼


 まず「手際」は、開始直後ということもあって、普通。特に加点も減点もなく、会場的にも、並ぶがままに買えたので、良いのかも。
 さて、食べてみたところ、うん、これはまさしくお好み焼き。広島らしくそばがトッピングされたモダン焼きスタイル。うまい。うまいんですが、これはお好み焼き。若干「インパクト」に欠けるきらいが……多分何も説明されずに食べれば、単なるお好み焼きとして通過してしまいそうな、そういうオーソドックスな仕上がりに*2
 むしろ「景品」の力の入りようがすごい。うちわに「府中焼きMAP」、10/3開催の「ふちゅう玉手箱市」と「府中焼きフェスタ」のチラシなど、モノによる府中焼きPRはすごい。府中市観光協会のパンフもいただいてしまい、「府中市」をPRしたいという意気込みは強かった。これは東京の府中市も金一封ぐらい包んでもいいのではないだろうか。


No.2:奥美濃カレーひっちゃく棒(岐阜県郡上市http://www.okuminocurry.com/
http://b-1gp.jp/info/blogimage/hon_menu_30.jpg
http://b-1gp.jp/info/2010/07/hon-menu-30.htmlより引用


 郡上市からは2チーム出てきていて、タッグマッチなのかはたまた郡上ダービーを繰り広げているのか定かではない*3ですが、その片割れがこちら。「カレー」が主体でその中でも「ひっちゃく棒」は市内5店舗で食べられる模様。

「五平餅」をヒントに、ご飯を竹串に練り付け、その上から豚バラ肉をご飯を覆うように巻きつけます。その上から、郡上味噌を隠し味に使った特製ルーをかけると奥美濃カレーひっちゃく棒のできあがり!「ひっちゃく」とは郡上の方言で「たまたま」という意味で、カレー職人が酔っぱらったときにひらめいてひっちゃくでできた

「シェフの気まぐれサラダ」臭がします。


 「手際」は……並んでたわけではないのですが、一番先に帰ってきてたのと、物がモノなので、かなり手早く食べられると思われます。
 「うまさ」は、カレーなので、まあ大体にうまいなと。カレーってある程度の水準ならたいてい誰でもクリアできますしね……*4出汁の取れた、うまいカレーの域ではありますが。豚バラ五平もちにカレーという部分、「インパクト」はある方かも。
 そういえば、奥美濃カレーには「Cちゃん」というキャラクターがいて、これが吉田戦車のマンガに出てきた「さむいね、兄ちゃん」って言う宇宙人にわりと似ている。どこもキャラクターが出ていたけれど、グッズがあるというのがなかなか……


No.3:甲府鳥もつ煮山梨県甲府市http://www7b.biglobe.ne.jp/%7Etorimotsu/
http://www7b.biglobe.ne.jp/%7Etorimotsu/pic/top_torimotsu01.jpg
ご当地グルメ「甲府鳥もつ煮」でまちを元気に!「甲府鳥もつ煮で みなさまの縁をとりもつ隊」オフィシャルサイトより引用


 ネタバレですが、初日トップを取った甲府鳥もつ煮。山梨といえば、ほうとうとか、煮貝*5といったイメージが強いのですが、このまま、一気にスターダムを駆け上がるのかもしれません。

少量のタレを使い強火で短時間のうちに照り煮します。水気が飛んで飴状になったタレで鳥のもつをコーティング、旨味をぎゅっと閉じ込めて照りを出します。

 蕎麦屋が作っているというのが、ポイントです。


 「手際」……明日は混雑が予想されるので大変かもしれませんが、普段は「少量のタレを使い強火で短時間のうちに照り煮」するため、かなり手際よく作られることと思われます。
 で、「うまさ」なんですが……実は私はこの手の味が少々苦手。レバがモツの中で苦手なので、そういう意味では残念なことになりました。キンカンも似たような食感ですし。他にはないということで「インパクト」は高いのですが。
 グッズとかPRの類は……正直わかりません。可もなく不可もなくか……ただし、初日トップということで、そういった宣伝効果は大きなものがあるかと思います。……すまん、鳥もつ煮には何の恨みもないのだけれど、私が苦手というのが、ほんとうに残念な個人評価につながった。


No.4:津山ホルモンうどん岡山県津山市http://horumon.sblo.jp/
http://b-1gp.jp/info/blogimage/hon_menu_37.jpg
http://b-1gp.jp/info/2010/07/hon-menu-37.htmlより引用


 同じく初日2位のホルモンうどん。後輩の引きの良さには恐れ入る。津山市といえば、稲葉浩志か、平沼赳夫か、急行つやまか、津山事件か、中国自動車道か、と結構話題には事欠かない津山市に、さらに名物津山ホルモンうどん

津山地域は和牛の産地で、30年以上前から焼肉店鉄板焼店を中心に人気を博してきたメニューです。味付けは、醤油や味噌などをベースにして各店が独自にブレンドした自家製だれを使用しており、食べ歩きをすることで店ごとの味の違いを楽しむのがおすすめ

現地で食べるのが楽しいようですね。


 「手際」は、例によってよくわかりません。明日も混むだろうけれど、物そのものは甲府同様、あまりかからない……はず。
 これは、うまい。うますぎる。風は語りかけないだろうけど。逆にこっちのモツは好きで、やや甘めのタレも◯。ホルモン+焼きうどんはなかなかない。というか、ホルモン自体、昔は当地でしか食べられていなかった庶民フードですから。
 パッケージの包みに、津山朝日新聞2009/10/19の夕刊の一面が使われている。といっても一部分だが。どうもこれは新聞の一部をトリミングして、包み紙として利用した模様。去年の「津山まつり」の模様で、物は良いのだが、字が若干小さいので、これは読むのに少ししんどいかもしれない。そして、ホルモン焼きそばネタは特に書かれていないという罠。


 ここで、一回目を食べつくし、のそのそと次のターンへ。先ほど同様、4人でバラバラに散り、また4ヶ所のB級グルメをかき集めてくることとなった。

*1:3時からは現金の利用が可能です

*2:なお、評価対象外ながら、頭に「府中焼き」と刈り上げたおっちゃんのインパクトは◎

*3:「カレー」は旧白鳥町域を中心に郡上市一帯に店舗がある。一方、相手の「めいほう鶏ちゃん」は旧明宝村の名物。

*4:自慢じゃないですが、昨日自作のカレーを食べていて、それと同じぐらいだなと思ったほど

*5:特に桃鉄プレイ者ならわかるはず