就職活動、終了です。(その七)
ほぼ1年ぶりの執筆。今年も就職活動の時期だなと思って、ふと自分の活動のことを振り返ろうとすると、なんと記録が途中で終わっていたことに気づいた。これはまずい、すまんすまんと思いながら、ちょうどいい機会だし、忘れていることも多々あるが、もう一度書いてみるか、と筆をとる。
これまでの話はこちらから→http://d.hatena.ne.jp/kyoto117/20100714
前回→http://d.hatena.ne.jp/kyoto117/20100916
講義答練を続けながら思ったことは、講義だけを聞いてもほとんど身につかないのだな、ということであった。自分で考える事、思い出すこと、反復することのほうがはるかに必要だということ。そうでもしないと覚えないし、ましてやテストでは発揮することができないのだ、ということである。
したがって、講義を聞いている間にわからないことがあっても、完璧に理解するよりかは、次へ進んでしまったほうがいいとなる。そういった抜けは講義答練の間になんとかなっていくもので、先に憂いを感じても仕方がない。
とはいえ、この時期が一番焦った。試験まで1ヶ月を切っているにもかかわらず、どの分野もぼろぼろだった。憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ経済学・各種学論と、最後までひと通り答えられる分野はなかった。
ちなみに、この時の一日の理想のスケジュールはこちら。
午前:6時前に起床。コーヒーを淹れて机に向かう。経済学を2ターム(約4時間)やって家の片付けをする。その間にちょくちょくBlog書いたり、Twitter更新したり。
午後:13時〜14時から3ターム。法律(憲法・民法・行政法)が2タームと学論(政治学・行政学等)が1ターム。でも、途中で晩御飯の用意などを初めて途中で終わる。
こういう風に書くとずいぶん勉強しているように見えるが、このようにに過ごせた日は多分10日もなかった。大学は週1〜2で行っていたし、バイトしたり、趣味活動をしたり、SS読んだりして、遅々として進んでいなかった。とはいえ、一日全部が潰れることもなくて、午前だけとか午後だけとかはこのスケジューリングに則っていたと思う。
さて、そうこうしているうちに、国立大学法人の試験が迫っていた。そのため、私は金曜に京都へ帰り、土曜の試験に備えた。この国立大学法人の試験について、詳しくは国大協のHPを見てもらいたいのだが、簡単に言うと、H16に国立大学と諸機関が法人化されて以降、採用は各機関の独自裁量で行わることとなったが、統一の一次試験が今でも設けられている。この一次試験を突破すると、各機関への採用資格が得られることになる。
国立大学法人の中にも地元で働ける機関はあったし、試験である程度受験者は淘汰されるし、試験対策も特別なことを始める必要がないから、と気楽な気持ちで願書を提出していた。
実は、試験前日に深夜の勤務を入れてしまっていて、しかも勤務を優先させて試験を蹴ろうとしていた。結果的に後輩に勤務を変わってもらうことができたので、試験を受けに行くことになったが、今から思うと、ものすごく意味のある変更だったのは間違いない
国立大学法人の試験はいわゆる一般教養だけである。したがって、国家公務員試験や県庁試験と分野が同じであり、案じたとおり特別なことを始める必要はない。しかし、教養試験だけということで、国家公務員ほどのしっかりとした対策が必要でないことから、それだけ志望者が多くもなる。
例えば、私が受けた試験では関西地区だけで6,800人の受験者がいた。今年は7,400人の受験生と、着実に増えている。
そして、受験者が多いと当然合格のレベルも上がる。倍率が7.1倍ということだから、概ねボーダーが80%超、とも言われている。一般的な国家公務員の合格レベルが教養7割・専門6割と言われているから、いかにミスを少なくするか、それにかかっているといえよう。
そして、5月のとある土曜日。私は受験会場である京都大学へ向かった。