そこ、行ってました。

でかけた場所を淡々とメモ。

陰謀説は「信じたい」

 友人に浜松出身の方がいます。今は研究所に勤めていて、「その日」浜松に帰るのか分からないのだけれど、少しその人を意識したエントリ。


眞鍋かをり「選挙応援」否定 城内実ブログが炎上 : J-CASTニュース


 記事の通りで何も言えないんだけれどさ。そういった事実(ポスターの無断使用)はあったのだから。で、ここで権利関係がどうとか、真鍋氏と城内氏、さらにその両者の事務所、仲介者の関係をいちいち解いていくつもりはない。少しだけ触れておくと、仲介者側が真鍋サイドに対してはっきりとした説明をしていなかった、ということが上げられる。それで、仲介者側が謝罪したと。その一方、真鍋氏はWeblogでこのように述べている。

候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われていますが、その方とは全く関係ございません。

1年ほど前に一度だけ対談でお会いしてそのときに写真を撮りましたが、何故その写真がポスターになってしまっているのかわからず困惑しています。
http://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-51ab.html

 ところが、ポスターに使われた写真はこの時の写真ではない。手元に公的な資料を用意することができなかったのだが、ググって見ればすぐ分かる。個人で写っているものなのだ。つまり、「私が一緒に写っている写真」ではない。ということは、真鍋氏が最初にこの記事を書いた時、このポスターそのものは確認していなかったことになる。どこで確認が行き届かなくなったか、について考え出すと闇へと行ってしまうのでここで止めておくが、城内氏→東京の友人(後援会)→アヴィラ→真鍋サイドとつながるどこかで断絶があったということなのだろう。


 なお、公選法第13章第143条第16項及び第19項に次のように記されている

16 公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。以下この項において「公職の候補者等」という。)の政治活動のために使用される当該公職の候補者等の氏名又は当該公職の候補者等の氏名が類推されるような事項を表示する文書図画及び第199条の5(後援団体に関する寄附等の禁止)第1項に規定する後援団体(以下この項において「後援団体」という。)の政治活動のために使用される当該後援団体の名称を表示する文書図画で、次に掲げるもの以外のものを掲示する行為は、第1項の禁止行為に該当するものとみなす。
1.立札及び看板の類で、公職の候補者等1人につき又は同一の公職の候補者等に係る後援団体のすべてを通じて政令で定める総数の範囲内で、かつ、当該公職の候補者等又は当該後援団体が政治活動のために使用する事務所ごとにその場所において通じて2を限り、掲示されるもの
2.ポスターで、当該ポスターを掲示するためのベニヤ板、プラスチック板その他これらに類するものを用いて掲示されるもの以外のもの(公職の候補者等若しくは後援団体の政治活動のために使用する事務所若しくは連絡所を表示し、又は後援団体の構成員であることを表示するために掲示されるもの及び第19項各号の区分による当該選挙ごとの一定期間内に当該選挙区(選挙区がないときは、選挙の行われる区域)内に掲示されるものを除く。)
(後略)


19 第16項において「一定期間」とは、次の各号に定める期間とする。
1.衆議院議員の総選挙にあつては、衆議院議員の任期満了の日の6月前の日から当該総選挙の期日までの間又は衆議院の解散の日の翌日から当該総選挙の期日までの間

http://www.houko.com/00/01/S25/100.HTM

 第16項2号がこれに関係してくる。非常にややこしいが、要はベニヤ板、プラスチック板に掲示されるものは×。ただし、候補者か事務所が入っていて、かつ後援の人が入っていれば○。もしくは解散の翌日から公示日までの間なら○。ということになる。つまり、城内氏一人で写るポスターは×だが、もう一人入っていれば○ということなのだ。だからこそ「もう一人」が必要になる。そこで白羽の矢が立ったのが真鍋氏らしいのだ。

 今日は朝から雨。7時30分にある会社の朝礼で挨拶させていただく。社長から、西区の某所に土地があるので、そこにポスターをはってくださるとのことで、ちらし約30枚とともに、櫻井よし子先生、福岡政行先生、真鍋かをりさん三種類のポスターをお渡しする。
◇ コ ラ ム ◇ 雨の街頭演説 « 城内 実(きうちみのる) オフィシャルサイト

 これだけの事情があってのことである。これで、何故使わなければならなかったのか、というものの答えになっただろうか。


 少し触れるつもりがずいぶん長くなった。この事件に関して色々と言いたいことがあるのは他のことなのだ。まず、最初にはっきりとした形で「選挙協力」があるぞと言ったのは、スポーツ紙だった。勝手に書くな。またマスゴミか。というのはさておき、これによって、事件が公になったとある。これは29日の朝に載ったのだが、先ほどの引用元を見ると27日の時点で既にポスターは出来上がっていた。ということは、その前に色校などを済ませていたはず。この時に真鍋サイドにまったくポスターが行かなかったのか気になるのと、マスゴミは嗅ぎ回るのが早いのか遅いのか、よくわからない。いずれにせよ、何故このタイミングで書いたのか、ある程度広まったところで、叩きたかったのか。


 それから、事の顛末や公職選挙法もちゃんと読まずに、城内氏を一方的にダメと決めつける人々もいかがなものか。これまで彼が手を尽くしてきたこと(郵政民営化法案への反対に始まり、売国政府への反対、自民に復帰せず、ジポ法、裁判員制度にも色々と反対意見を述べ……)をたった一度のミスで、

自分の宣伝に有名タレントを利用しようとする腹黒さ、
(仮に許可があったとしても、虎の威というか他人のフンドシというか、
 そういうものに頼ろうとするいじましさ)
そして、そんなことをすれば逆に自分の評判を落としかねないという、
そういうことにまで頭が回らない浅はかさ、
その2点だけを考えても、城内実氏とやらの品性がうかがい知れる。

勇み足をするような人物を議員にするようでは、日本の政治は本当に駄目だと思う。

して良い事の区別も出来ない人は、議員になる資格はありません!
自民も民主も関係なく、
今の日本に必要なのは
“有言実行”の人です。

などと蔑み、したり顔で言う、自称:「政治がよくわかっている」方々には本当にうんざりする。そして、これに流され「ふーんわるいひとなんだ」などと信じ込んでしまう大衆にはおののいてしまう。


 そうじゃないんだ。この4年間、どうなかったか「彼女」は何をしてきたか、これから何をするだろうか、というのとを比較こそが大切だろう。それを一度のミスでダメと断じるのはちょっと極端すぎないか、と思わざるを得ないのである。


 てな、想いを書いていると、こんなニュースが舞い込んできた。

“無断”で真鍋かをりさんポスターに…元議員が撤去

 衆院静岡7区浜松市西区など)から無所属で立候補予定の元議員城内実氏(44)は3日、自身とタレントの真鍋かをりさんの顔写真が入ったポスターを作製したところ、真鍋さん側から無断使用の指摘を受けたとして、ポスターを撤去したことを明らかにした。
「無断使用はしていないと理解しているが、結果として真鍋さんや関係者の方々に迷惑をかけたことをおわびする」と話している。

 陣営関係者によると、ポスターは来年3月開催の演説会告知用として数百枚作製。

 7月中旬から張り出したところ、真鍋さんが7月29日付のインターネットのブログで、「1年ほど前に(城内氏と)対談し写真も撮りましたが、私は特定の政党や政治家の応援はしていません。何故このような使われ方をしたのか確認して対処したいと思います」と書き込んだ。

 城内氏が手続きを依頼したとされる都内のイベント制作会社役員の男性は、「説明不足で真鍋さん側に正確な意図が伝わらずこのような事態を招いた」と説明している。
(2009年8月3日19時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/national/20090803-OYT1T00773.htm?from=main1

 不本意なところもあると思うが、まずは一段落。がんばってもらいたいと思う。


 あと、もひとつだけ。日本人て、謝れば済むと思っているところあるでしょ。そんなに簡単には行かないんだよ。