アブストラクト
2008年度(平成20年度) 卒業論文概要
「外」という概念へのアプローチに関する一考察
〜「萌え」が語りだす現代社会のひずみと精神病理〜
「萌え〜!!」
この言葉を口にした方も多いだろう。世の中には、今や「萌え」が至る所に氾濫している。しかし、何故わざわざ「萌え」という言葉を使いだしたのか。その本質はどこにあるのか。
本研究では「萌え」の<
しかし、本当に「萌え」るだけで問題は解決するのか。「萌え」は包括的な考えに発展するのか。今夜未明のアニメから、歴史、哲学、宗教までも巻き込んだ「萌え」は、現代社会のひずみと限界を示し、そして、宇宙の外側まで繋がる一連の多次元構造モデルを浮かび上がらせた。
私たちは「萌え」てもいい。しかし、他者のために「外」へ出ることができればもっとよいというのが、この構造モデルより明らかになる。